施療を受けるためにお会いする方とは、まず現在の病気の状況や推移などを伺いその上で
「大丈夫、まず何とかなります」から「うーん、難しいですが出来ることは色々ありますので
少しでも推移が良くなる様頑張ってみます」といったお返事をすることになり、その上でよろしいようでしたら期間や回数など具体的な内容に入っていきます。
当然、適当に答えている訳ではありませんので、どんな事を考えながら答えているのかについて説明させていただきます。
基本的には「修復技術」ですので、「やったほうが悪くなる」ということはありえません。
「やればやっただけの事はあります」というのは必ず言いますが、この点に関しては何の疑問も持っていません。
ですので考えていることは「病気のエネルギー」と「自身の修復速度」のバランスだけです。
AST気功では、治療原則として「早期完治、良好効果、進行停止」の三つを掲げており、
治療院に行くと大抵掲示されています。
バランスを考えていくときも、この三つを基に考えていきます。
前提として、気功に来られる方はほぼ例外なく「病院での治療効果に納得できていない」方ですので、病院だけで何とかなるケースを気功で施療する機会というのはまず無いということは踏まえてくださいませ。
早期完治
お話をうかがっていて、「あ、これはいけるな」と感じたときは基本的にはこれをベースに考えていきます。
まず間違いなくこちらの修復速度が上回っていると考えられるケースです。
これは普通は今までに同様の病気を扱ったときにどうだったかを基にその方の病気のエネルギーの大きさや進行速度をふまえて考えるのですが、初めての病気でも狭心症など大抵の血液・血管系の病気はAST気功が本来的に得手としているものですので、「時間の問題」と認識しており「早く」だけを考えていきます。
気功の研修会では、毎回「病気別治療法」の講義があり、大抵の病気に対して「週何回・何ヶ月で・何パーセント」といった具体的な治癒率が明示されます。
例えば上記の狭心症は「ほぼ100%」と明言されていて、私も今のところ何とかクリアしていますが、AST気功全体でも失敗事例がないのだそうで、これは特筆しても良いのではないかと思っています。
良好効果
病気のエネルギーは大きいものの進行速度がさほどでもなく、修復速度が上回ると考えられ、少しずつ諸症状が緩和していくと思われるケース、一般的に言われている「慢性病」に関してはこれをベースに考えていきます。
また、私は出張気功師ですので脳梗塞や脳出血のリハビリの仕事などもさせていただいているのですが、完全に元には戻らないとしても立つのがやっとだった方が杖なしで街を歩けるようになったり、リハビリセンターの人が驚嘆するくらい回復が早かったり、と言ったことはかなりの確率で出来ていますので、これもこの中に含まれるのではないかと思っています。
進行停止
病気のエネルギーが大きく、また進行速度も速く、自身の修復速度をかんがみて楽観的に見ても拮抗しており、「手強いなぁ」と思ったときに、最低ラインとしてこれを目標にしていきます。
「難病」のうち進行の早いものがこれに該当します。
尤も、修復技術ですので、施療の過程でいろいろと改善される症状や部位は出てきますし、修復された分だけ進行は遅くなりますから、それによって闘う気力が湧いてきたり、QOLが改善したり、と言ったところまで踏まえてトータルで一番良い方向を模索していくことになります。